「Gmailへのメールが届かない！」がこれで解決！！ Gmailへのメール送信者のガイドライン変更についての対策

2024年2月より、Gmailへのメールが届かなくなったと感じる方はいませんか？
メール配信システム「める配くん」をご利用いただいているお客様からも「メールが届かなくなった」という問い合わせをよくいただきます。

この記事では、そんなお悩みを解決する対応策をお教えします。

なぜGmailへのメールが届かないのか？

Gmail では 2024 年2月以降「Gmail アカウントに 1 日あたり 5,000 件以上のメールを送信する送信者に対し、送信メールを認証すること、未承諾のメールまたは迷惑メールを送信しないようにすること、受信者がメールの配信登録を容易に解除できるようにすることを義務付ける」と発表しました。

要するに、下記3つの要件を満たしていないと、Gmail宛へのメールがブロックされたり、迷惑メールに振り分けられてしまうのです。

・送信メールを認証すること

・未承諾のメールまたは迷惑メールを送信しないようにすること

・受信者がメールの配信登録を容易に解除できるようにすること

該当のGmailアカウントとは？

送信の際に気を付けなくてはならないGmailアカウントとは、「個人用 Gmail アカウント」のことを指します。
つまり、末尾が@gmail.com または ＠googlemail.com のアカウントへの送信には対応が必要ということになります。

1日5000件以上送らない場合は必要ないの？

Gmailが発表したガイダンスによると、

「1日あたり5000通以上の配信をする送信者はDKIM/DMARC署名およびSPFレコード両方の設定が必要だが、配信数が5000通未満の送信者はDKIM/DMARC署名またはSPFレコードのどちらかを設定をしていれば問題ない」

とありますが、

実際は、1日あたりの配信数が5000通未満の場合でも、どちらかの設定のみでは届かない場合があるため、1日の配信数に関係なくDKIM/DMARC署名およびSPF両方設定をすることをおすすめします。

Gmail宛へのメールを確実に届けるために必要なこと

それでは具体的な対応策をご案内します。

1、送信元アドレスのドメインに SPF、DKIM、DMARC を設定する

Googleでは、メールが認証されていることを確認するために、Gmailアカウントに送信されたメールのチェックを行います。そのチェックの際に送信元アドレスのドメインに SPF、DKIM、DMARCが設定されていなければメールが不達になったり迷惑メールフォルダに入ってしまいます。

SPFとは

SPF（Sender Policy Framework）とは送信元のドメインが公式であることを証明する設定です。

設定方法などについては下記の記事をご参照ください。

関連記事：2024年2月からのGmailガイドライン変更ついての対策（SPF,DKIM,DMARC）

DKIMとは

DKIM (DomainKeys Identified Mail)とは、正規のサーバ・ドメインから送信されたなりすましや改ざんされていない電子メールかどうかを調べることが出来る電子署名方式の送信ドメイン認証技術です。

DKIMを設定するにあたり、送信元のメールサーバーに秘密鍵、送信元メールアドレスのドメインに公開鍵を設定する必要があります。   
関連記事：2024年2月からのGmailガイドライン変更ついての対策（SPF,DKIM,DMARC）

DMARCとは

DMARCとは、SPFやDKIMの認証に失敗した場合、そのメールをどのように処理するのかを設定をする仕組みです。

DMARCは「SPF」「DKIM」「DMARC」を手順に従って設定することで利用できるようになります。DMARCを設定することで、メールの到達率を向上させることができます。

関連記事：2024年2月からのGmailガイドライン変更ついての対策（SPF,DKIM,DMARC）

2、簡単にメルマが登録解除できるようにする

受信者が簡単にメルマガの配信を解除できるようにメルマガ内に「メルマガ配信停止のURL」を必ず載せるようにしましょう。

Google側が「簡単に」と言っているので、できればワンクリックで解除できるようにすることをお勧めします。特に1 日に 5,000 件を超えるメールを送信する場合は、ワンクリックでの登録解除に対応する必要があります。

3、メールの送信に TLS 接続を使用する

Transport Layer Security（TLS）は、セキュリティとプライバシーを保護するためにメールを暗号化するプロトコルです。TLS は、インターネット接続を介して送信されるメールへの不正アクセスを防止します。
今ご利用のメール配信システムでは、TLS接続に対応しているでしょうか？
TLS接続に対応をしていれば問題ありませんが、対応していない場合は、メール不達の原因にもなるため、配信システムに対応状況を確認することをお勧めします。

4、未承諾のメールまたは迷惑メールを送信しないようにする

今回のガイドライン変更では迷惑メール率に対しても下記の様な記載があります。

Postmaster Tools で報告される迷惑メール率を 0.10% 未満に維持し、迷惑メール率が決して 0.30% 以上にならないようにすること

ちなみに『こうすれば100％迷惑メールにならない！』という対策は、残念ながらありません。（Gmailなどで迷惑メールフォルダに入る基準・入らない基準を公開していないため）

ですが、迷惑メールに入る確率を下げるためにも、下記の対策を実践してみてください。

詳しくは関連記事：迷惑メール（スパムメール）扱いされないための対策とは？！　をご参照ください。

まとめ

Gmailを利用している方は非常に多いです。
せっかく作成したメルマガを読んでもらうためにも上記の対策をきちんとしてメールの到達率を上げましょう。

また、1日5000件未満の場合やGmail以外のユーザーにも届かないケースが増えています。

配信数の多い少ない・Gmailユーザかどうかに関わらず、万全の対応をしていくことをおすすめします。

なお、メール配信システム「める配くん」では、メールを確実に届ける対策として下記を行っています。
メールの到達率を上げたい方は、是非「める配くん」をご検討ください。