メルマガは「届いた」ら終わりじゃない!
みなさん、せっかく作ったメール届いていますか!?
こんにちは!プリモポストの日吉です。
メールを無事に届けることはとても大切ですが、その先に本当に大事なことがあります。
それは、「読まれること」です。
せっかく時間をかけて作ったメルマガが、開封もされずに埋もれてしまったら、とてももったいないですよね。これは、手間ひまかけて作ったご馳走が、誰にも食べられないまま終わってしまうようなものです。
- 「送ってはいるけど、実際どれくらいの人が読んでいるんだろう?」
- 「ちゃんと成果は出ているのかな?」
そんな不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
今回は、“読まれるメルマガ”を目指すための目標設定、つまり成功の基準となる数字について、分かりやすくご紹介します。

株式会社プリモポスト 取締役
メール到達 エバンジェリスト
日吉 浩之
2006年より一貫してメール配信の最前線に携わり、業界歴19年の経験を持つ。
メールマーケティングの成功を左右する「開封率向上」と「確実なメール到達」を二大テーマとし、そのための本質的な要素を追求。
世界の最新情報と最先端テクノロジーをいち早く日本に導入し、常に進化するメール環境下で、企業さまのデジタルコミュニケーションを最適化する道を拓いています。
メール到達のスペシャリストとして、複雑な課題を解決し、お客さまのビジネスを次なるステージへ導きます。
これが成功の目安!最新KPIを把握する
「KPI(ケーピーアイ)」という言葉、ご存知でしょうか?
これは「Key Performance Indicator(重要業績評価指標)」の略で、「ビジネスの目標達成度合いを測るための大切な目印となる数字」のことです。
メールマーケティングにおいても、このKPIを設定し、定期的にチェックすることで、
「今、何がうまくいっていて、どこを改善すればもっと良くなるのか」
がハッキリと見えてくるようになります。
まるで健康診断の数値を見て、体のどこをケアすれば良いかを知るようなものですね。
令和時代のメールマーケティングで、私たちが目指すべき「成功ライン」となる主要なKPIは、主に次の3つです。
1、開封率は絶対に40%を目指す
メルマガを送った人の中で、実際にメールを開いてくれた人の割合を示すのが「開封率」です。現代のメールマーケティングでは、この開封率で「40%」を目指すのが、一つの高い目標になります。
「え、40%も!?」
と驚く方もいるかもしれませんね。
実は、業種やメールの内容によって平均的な開封率は異なりますが、スパムフィルターの厳しさが増している現代において、40%という数字は、皆さんのメールがターゲットの読者から「見つけられ、開かれている」証拠であり、高い信頼性を示しています。
開封率が高いということは、
- 件名が魅力的で、「開きたい!」と思わせる力がある
- 送信元に信頼感があり、安心して開いてもらえている
- 送信リストの管理がしっかりできている
といった良い状態にある目安になるんです。開封率を上げることは、読者との関係性を深める上でも非常に大切だと言えるでしょう。
2、エラー率3%以下の重要性
「エラー率」とは、送ったメールが何らかの理由で相手に届かなかった割合のことです。このエラー率は「3%以下」を目標にします。
エラーになる主な原因は、
- 相手のメールアドレスが存在しない(退職や解約などで使われなくなったアドレス)
- 相手のメールボックスがいっぱい
- 送信元がブロックされている
などです。
特に「相手のメールアドレスが存在しない」というエラーが多い場合、皆さんのメールリストが古くなっている可能性が非常に高いんです。
エラーが多いと、Googleなどのプロバイダーから
「この送信元は、適切なリスト管理をしていないな」
と判断され、あっという間にドメインの評価を下げてしまう原因にもなるんです。
エラー率を低く保つことは、皆さんのドメインの健全性を保ち、結果的にメールの到達率を高く維持するために非常に重要です。
使われていない無駄なアドレスに送り続けるのは、時間もコストも無駄になりますし、何より送信者としての評価を落とすことにつながるんですよ。
3、迷惑メール報告率0.3%以下の徹底
「迷惑メール報告率」とは、皆さんの送ったメールを、受信者が「これは迷惑メールだ!」と報告した割合のことです。この報告率は、「0.3%以下」を厳守すべき非常に大切な目標です。
もしこの数字が高くなってしまうと、Googleなどのプロバイダーは「この送信元は、受け取りたくないメールを送りつけているな」と判断し、皆さんのドメインの評価を大きく、そして急激に下げてしまいます。
一度悪くなった評価を取り戻すのは、とても大変なことなんです。下手すると、もう二度とまともにメールが届かなくなってしまうかもしれません。
読者が「迷惑メールだ」と感じる主な理由は、
- 送っている内容が読者の求めているものと違う(見当違いな内容、押し売り感の強い内容など)
- 送信メールが多すぎてうんざりされている
- メールの購読した覚えのないメールが届いた(いわゆる「オプトイン違反」)
などです。
この数字を低く保つためには、読者が「このメールは役に立つ!」と感じるような質の高いコンテンツを、適切な頻度で送ることが求められます。読者のニーズに応え、常に価値を提供し続けることが、このKPIをクリアする鍵となりますね。
KPIを追うメリット:どこに改善点があるか見つけるヒント
これらのKPIを設定し、定期的に数値を追うことで、皆さんのメルマガ施策にどんな「改善のヒント」が隠されているかが見えてきます。
例えば、
- 開封率が低い場合:
件名が読者の興味を引いているか?送信のタイミングは適切か?ドメイン評価は良好か?といった点をチェックし、改善のアイデアを考えることができます。A/Bテストで件名を比較してみるのも良いでしょう。 - エラー率が高い場合:
メールリストが古くなっていないか?定期的にリストのクリーニングを行う必要があるか?といった対策を検討できます。不要なアドレスを放置せず、常に新鮮なリストを保つことが大切です。 - 迷惑メール報告率が高い場合:
送信内容が読者のニーズと合っているか?購読者の同意を正しく得ているか(オプトインが適切か)?送信頻度は適切か?といった、根本的なメルマガ運用を見直すきっかけになります。もしかしたら、購読解除しやすい導線が分かりにくい、なんてことも原因かもしれませんね。
ただメールを送るだけでなく、これらの数字を「羅針盤」として活用することで、皆さんのメルマガは「なんとなく送る」ものから、「確実に成果を出す」ための強力なツールへと変わっていくはずです。ぜひ、定期的な数値チェックを習慣にしてみてくださいね。
まとめ:あなたのメルマガを「読まれる」に変えるために
今回は、メールが「届く」だけでなく、「読まれる」メルマガにするための、令和時代の具体的なKPI(開封率40%、エラー率3%以下、迷惑メール報告率0.3%以下)についてお話ししました。
- 「届く」の次は「読まれる」が重要!
- KPIで成果を見える化:開封率、エラー率、迷惑メール報告率をチェック。
- 目標達成で改善点を発見:数字を追うことで、より良いメルマガ運用へ。
これらのKPIを目標に設定し、定期的に分析することで、皆さんのメルマガはより多くの人に読まれ、ビジネスの成果に貢献するようになるはずです。まずは、今あなたのメルマガがどれくらいの数字なのかを確認し、そこから改善の第一歩を踏み出してみましょう。
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