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「届く」なのに「迷惑メール」行き?あなたのメルマガ、件名・本文で損してない?

みなさん、せっかく作ったメール届いていますか!?

こんにちは!プリモポストの日吉です。
あなたのメールが確実に受信ボックスに「届く」ための技術的な基盤を盤石にしてきたのに、困り困ってこの記事にたどり着いていませんか?

例えば、SPFやDKIM、DMARCといった送信ドメイン認証の設定は、メールが「なりすまし」ではないことを証明し、受信側プロバイダーからの信頼を得る上で不可欠です。

参考資料:SPF・DKIM・DMARC設定について

また、新しいドメインからのメール配信を始める際には、受信側プロバイダーに「迷惑なメールではない」と認識してもらうためのウォームアップ期間を設けることも重要になります。このような対策を講じることで、あなたのメールは高い確率で受信箱に届くようになります。

しかし、もしあなたが

  • 「メールは届いているはずなのに、開封率が目標の40%に届かず伸び悩んでいる..」
  • 「まだ迷惑メールフォルダに入ってしまうことがあるような..」

と感じているなら、次に目を向けるべきはメールの「中身」です。

GoogleやMicrosoftといったプロバイダーは、単なる技術設定だけでなく、送信されるメールの「内容」そのものも評価しています。これは、そのメールが受信者にとって価値があるか、あるいは迷惑な情報ではないかを判断するためです。

たとえどれだけ素晴らしい技術で送られたメールでも、件名や本文が読者の心に響かなければ、まるで立派な封筒に入っていても中身の手紙が怪しい言葉ばかりだったり、受け取った人が「これは読まなくていいな」と感じたりするのと同じ。

すぐにゴミ箱行きになってしまうのです。

今日は、「届く」だけでなく、お客さまに「読まれる」メルマガにするために、件名や本文でどんな点に注意すべきか、そして「受信ボックスに嫌われる」内容とは具体的にどんなものなのかを、分かりやすく解説していきます。

あなたのメルマガが、もっと読者に響くようになるヒントがここにありますよ!

株式会社プリモポスト 取締役
メール到達 エバンジェリスト
日吉 浩之

2006年より一貫してメール配信の最前線に携わり、業界歴19年の経験を持つ。
メールマーケティングの成功を左右する「開封率向上」と「確実なメール到達」を二大テーマとし、そのための本質的な要素を追求。
世界の最新情報と最先端テクノロジーをいち早く日本に導入し、常に進化するメール環境下で、企業さまのデジタルコミュニケーションを最適化する道を拓いています。
メール到達のスペシャリストとして、複雑な課題を解決し、お客さまのビジネスを次なるステージへ導きます。

受信ボックスが警戒する!件名・本文の「NGポイント」

プロバイダーの迷惑メールフィルターは日々進化しており、怪しいメールを見つけ出す目が非常に厳しくなっています。彼らは、メールの件名や本文に含まれる特定のキーワード、表現、画像、さらには全体の構成までを分析し、「これは迷惑メールではないか?」と判断しているんです。

ここでは、特に注意すべき「NGポイント」をいくつかご紹介します。もし心当たりがある場合は、すぐに改善を検討しましょう。

警戒されるキーワードや表現

特定のキーワードは、迷惑メールで頻繁に使われるため、フィルターに引っかかりやすくなります。

「無料」「タダ」「今すぐ」「緊急」

これらの言葉自体が悪いわけではありませんが、過度に強調したり、不自然な形で使われたりすると、警戒されます。特に「当選」「限定」「お得」などと組み合わせると、プロバイダーは「これは詐欺メールかもしれない」と疑う傾向があります。 例:【緊急】今すぐ無料でお金が手に入るチャンス! → 非常に危険です!

誇大広告、煽り文句

「誰でも簡単に稼げる」「絶対成功」「夢のような方法」など、現実離れした表現や、感情を過度に煽る言葉も要注意です。読者にクリックを急かすような表現も避けましょう。冷静な判断を促す内容が好まれます。

「○○さま」や宛名のないメール

お客さまの名前をパーソナライズせず、画一的な件名や本文だと、一斉送信の迷惑メールと判断されやすくなります。可能であれば、読者の名前を件名や本文に含めるなど、パーソナライズを心がけましょう。

怪しい記号や文字の羅列

!!!!!!!、☆☆☆、$$$ のような記号の多用や、文字と文字の間に不自然なスペースを入れるなどの過度な装飾は、フィルターに嫌われます。不自然な大文字の多用も避けましょう。

まるで子供が書いたような文章や、迷惑メール特有のパターンと見なされることがあります。

構成やデザイン面での落とし穴

件名や本文の言葉だけでなく、メールの見た目も重要です。

画像だけのメール

画像だけのメールは迷惑メールと判定される可能性が極めて高いです。これは、迷惑メール業者がテキストフィルターを避けるために、重要な情報を画像に隠すことがあるためです。テキストと画像のバランスを考え、少なくとも画像の内容を示すテキストを必ず入れましょう。

リンクの貼りすぎ、怪しいURL: 本文中に異常に多くのリンクが貼られていたり、短縮URL(Bit.lyなど)や、見たこともない怪しいドメインのURLが含まれていたりすると、迷惑メールと判断されやすくなります。信頼できる正規のURLを使い、リンクの数は必要最小限に抑えましょう。

HTMLメールの複雑なコード

複雑すぎるHTMLコードや、記述が不適切なHTMLメールも、フィルターに引っかかる可能性があります。シンプルでクリーンなコードを心がけましょう。最近のメール配信システムを使えば、この点は自動的に最適化されることが多いです。

文字サイズや色の過度な装飾

非常に大きな文字サイズや、派手すぎる色、赤や緑といった特定の色を過剰に使うと、迷惑メールと判断されることがあります。読みやすさを第一に考え、シンプルなデザインを心がけましょう。色や装飾は、あくまで情報を伝えるための補助的な役割として使うべきです。

誤字脱字、不自然な日本語にも注意

意外と見落としがちなのが、誤字脱字や不自然な日本語です。

迷惑メールの中には、海外からのものが多く、翻訳ソフトを使ったような不自然な日本語が散見されます。もしあなたのメールに誤字脱字が多かったり、どこか不自然な表現があったりすると、プロバイダーは「不審な送信元」だと判断してしまう可能性があります。

送信前には必ず、内容の最終チェックを行いましょう。できれば複数人で確認できると、より安心ですね。

「読まれる」メルマガにするための5つの改善ポイント

では、これらの「NGポイント」を避けつつ、どうすれば読者に「開いて」「読んで」もらえるメルマガになるのでしょうか?

件名で「私へのメリット」を伝える

読者は、一瞬で「自分にとって開く価値があるか」を判断します。件名には、読者がメールを開くことで得られる具体的なメリットや、解決できる課題を明確に伝えましょう。

 例:「〇〇のお悩み、これで解決!」、「【新サービス】〇〇で業務効率アップ!」

など。感情に訴えかけるだけでなく、理性的に「開く理由」を与えることが重要です。

分かりやすく、簡潔に

件名も本文も、長すぎず、要点がすぐにわかるように簡潔にまとめましょう。特に件名は、スマホで表示される文字数(概ね15文字〜20文字程度)を意識して、前半で最も重要な情報を伝えるように工夫してください。

本文も、箇条書きや小見出しを効果的に使い、「斜め読み」でも内容が理解できるように工夫しましょう。

パーソナライズを心がける

可能であれば、読者の名前や、過去の購買履歴、興味関心に基づいた情報など、パーソナライズされた内容を含めることで、読者は「自分向けのメールだ」と感じ、開封率・クリック率が向上します。

セグメンテーション(お客さまの分類)をしっかり行い、ターゲットに合った内容を届けることが鍵です。

送信者の情報を明確に

差出人名には、会社名やブランド名、または担当者名を明確に表示しましょう。

例えば「プリモポスト(日吉)」のように、送信元をきちんと伝えることで安心と信頼感を与えるとともに、誰からのメールか一目でわかるようにすることが大切です。

定期的なリストの健全性チェック

いくら内容が良くても、届かなければ意味がありません。1年に1度はメールクリーニングでリストを常に健全に保ち、エラー率や迷惑メール報告率を低く維持しましょう。これも「読まれる」ための土台作りです。

まとめ:読者に「愛される」メルマガを目指して

今回は、メールが「届く」だけでなく「読まれる」ために、件名と本文の内容がいかに重要か、そして「受信ボックスに嫌われる」具体的なNGポイントについて解説しました。

  • 件名・本文のNGポイント: 警戒されるキーワード、不適切な表現、画像のみの構成、怪しいリンク、誤字脱字など。
  • 「読まれる」ための改善点: メリット提示、簡潔さ、パーソナライズ、明確な送信者情報、リストの健全性。

メールの技術的な設定だけでなく、お客さまに

  • 「このメールは読みたい!」
  • 「役に立つ!」

と思ってもらえるような、件名と本文作りを心がけることが、本当に「届く」メール、そして「読まれる」メルマガへと成長させるための大切なステップです。

これらのポイントを意識して、あなたのメルマガがもっと多くの読者に愛されるよう、ぜひ試してみてくださいね。小さな改善の積み重ねが、大きな成果につながりますよ!

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